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経営学部で人材育成やリーダーシップ開発、キャリア教育について学ぶ大学5年生のブログ。

イベントレポートを書くためのコツとは!? ワークショップの活動実践をよりリアルに表現する - Learning by イベントレポートのリライト。

このブログでも既に紹介していますが、先日はゼミレンジャー2016という6大学合同ゼミワークショップに参加してきました。その当日の様子やワークショップの活動を記録しようとイベントレポートを書いてみましたが、僕の中では「どのように書いたらいいんだろう?」という疑問が常にありました。

以前にイベントレポートを書いた際には、イベントの内容と起こった出来事時系列に沿ってまとめた、とても説明的な文章になってしまったという経験があったからです。

そもそも、イベントを開催した後のレポートやワークショップを実践した後の活動記録はどのように文章にまとめたらいい?

そんな疑問を解決するべく、「アクティブトランジション 働くためのウォーミング」に掲載されているライターの井上佐保子さんによる「ワークショップを文章にまとめるための3つのポイント」で紹介されているライティングのコツを踏まえて、自分が作成したイベントレポートをリライトしてみました。

 

井上さんが挙げている3つのポイントについて、それを踏まえて校正を行った箇所と併せて、紹介していきたいと思います。

1. 活動内容を正確に記録する

ワークショップを文章にする上で書かせないのが、活動内容の記述です。いつ、だれが、どのような活動をどのような目的で行ったのか、順序立てて記述していくことは、活動記録の基本ですが、その際は、できる限り正確に記録しておくことが大切です。(井上)

校正前

続いて、参加者に対して、事前にあらかじめ伝えられていたドレスコードである「〇〇大学っぽい服装」を使って、「リアルとリアリティ」という一日のテーマへの導入と、参加者同士のネットワーキングを行いました。それぞれの大学の代表者が自分と同じ大学っぽい格好をした人を選んで集める、という活動です。 

校正後
ふたつめの活動は、マネキンワークと称した「リアルとリアリティ」という一日のテーマに対する導入と参加者同士のネットワーキングを目的としたワークを行いました。

活動の流れは次のとおりです。まず、参加者はドレスコードとして事前に案内されていた「〇〇大学っぽい服装・格好」をしています。それぞれの大学には、自分の所属する大学っぽい服装をした代表者も混ざっており、彼/彼女たちが自分と同じ大学っぽい服装をしている参加者を集めていくという活動です。

活動内容を正確に記述する、という点を意識してリライトしたことで校正後の文章の方が明らかに活動内容が理解しやすいように変化しています。校正前の文章だけではどんな活動なのか情景をイメージすることが難しいように感じます。

2. 参加者の「言葉」に注目する

対話やグループワークなどの活動について記述する際、参加者の発する「言葉」を書き込むと、その場の様子が伝わる臨場感のある文章になります。(井上)

校正前

イベントでは、まずはじめにイントロダクションとして、立教大学の舘野先生と実践女子大学の松下先生からゼミレンジャーの趣旨と今年のテーマである「リアルとリアリティ」についてレクチャーがありました。

 校正後

イントロダクションでは、立教大学の舘野先生と実践女子大学の松下先生からゼミレンジャーの趣旨と今年のテーマである「リアルとリアリティ」についてレクチャーがありました。

参加した学生たちからは、「リアル、リアリティってどこが線引きになるんだろう」「リアル-リアリティを問われると少しドキリとする」とテーマを受けての自分なりの解釈に関するツイートが見られました。 

参加者の「言葉」に注目する、ということで校正後は参加者のツイート内容を引用して追記しました。校正後は、その瞬間に参加者がどんなことを考えていたのかが明らかになり、参加者の心理状態を理解することができます。

3. 参加者の「行動」に注目する

活動実践を描写する際には、漠然とした印象を書くのではなく、具体的な行動に注目して書き込むと、その「場」の雰囲気をリアルに伝えることができます。(井上)

校正前

身体とリアリティの関係に迫るパートは、参加者全員で「まずやってみる」のメッセージを体験するため、ラジオ体操の音楽に合わせて、テーマに合わせたそれっぽい動きを行う「リアリティ体操」に続いていきます。

校正後

突然音楽と共に始まったgirlsBandのパフォーマンスに最初は戸惑う参加者もいましたが、その後、girlsBandのメンバーから自身の経験を振り返り感じたという「まだまだできる、もっとできる」「まずやってみる」というメッセージを受けて、続く恋ダンスやリアリティ体操では、リードするgirlsBandの動きに合わせて身体を動かすなど、恥ずかしさを乗り越えていました。

参加者の「行動」に注目した結果、校正後の文章では参加者の振る舞いが変化していく様子を的確に表現することができました。参加者が当初は不安を感じていたけれど、次第に解消されていく様子を理解いただけるかと思います。

校正前

shumpeioe.hatenablog.jp

校正後

shumpeioe.hatenablog.jp

全体を通して比較を行っても、校正後の文章の方がワークショップの活動内容が整理されていることと参加した学生や教員がどのような発言をし、どのように活動していたかが理解しやすくなったと言えるのではないでしょうか。

また、当初は想定をしていませんでしたが、リライトを行ったことでイベントレポートの文章が変わり、そのことが僕自身のイベントに対するリフレクションや得られた学びに拡がりをもたらしてくれました。記事タイトルが少し変わったことも得られた教訓の拡がりにともなって起きたものです。

イベントレポートの作成とは経験を振り返りながら行う行為です。イベントレポートのリライトを行ったことから「内省を繰り返すことで、教訓を言語化の精度が高まり、そのことが経験に対する認知を変化させる」ことに気づくことができました。これは想像していなかった副産物でした。

 

さて、これまでワークショップを文章にまとめる際のライティングのコツを事例を交えながら紹介してきました。イベントレポートを書く際に役立つヒントは見つけられたでしょうか。

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今回のゼミレンジャーのようなワークショップの場では、文章で的確に表現することが難しい、「参加者同士の対話や議論を通してテーマに対する理解が深まり」「参加者の価値観や感情に揺さぶり」「活動をきっかけにした考え方や振る舞いの変化」などが起こっています。

このような現象はイベントやワークショップの場で生まれた「学習効果」と考えることができます。しかし、活動を報告するレポートが「参加者はそれぞれ気づきを得ていたみたいだ。」と書かれているようでは、その学習効果自体が本当にあったのか曖昧なものに感じてしまいます。

だからこそ、イベントレポートやワークショップの活動記録を書く際には、「たしかにその場に存在するはずの学び」をその場にいなかった人たちにも伝わるかたちで文章として表現し、報告する必要があるということです。

僕もよい活動を実践することに加えて、今日紹介したポイントを意識してよい活動記録を残し、報告していけるように心がけていきたいと思います。

 

 めざせ、イベントレポートの達人!

"As long as you keep on learning, you are a winner."

 

▽参考にした文献

ワークショップを文章にまとめるための3つのポイント

(井上佐保子,「アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ」, p46-47)

イベントレポートの書き方はどうすればいい?知っておきたい7つのポイント | 株式会社LIG

自分の文章に対する他者からのアドバイスをどのように受け取るべきか? | tate-lab:舘野泰一

 

▽「アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ」絶賛発売中

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ

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 掲載されているワークショップの運営などで関わらせて頂いた書籍です。