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Learning by Blogging.

経営学部で人材育成やリーダーシップ開発、キャリア教育について学ぶ大学5年生のブログ。

習慣を維持できないことの罪悪感が一層自分を苦しめる - Learning by ブログをサボっていた間のこと

ブログはすっかり久しぶりの更新になってしまいました。

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その間、ワークショップやったり勉強会を仕込んだりしていました。

また、ちゃんとブログを書かなくては。

"As long as you keep on learning, you are a winner."

「割り切って・思い切って2割を変える」に繋げるためのネタ探し - Learning by ワークショップ実践のリフレクション。

コラム

過去二回、「企画の意図編」「当日プログラム編」に分けてイベントレポートをお伝えしてきましたが、今回は記事では、1月5日(木)に行ったワークショップ実践のリフレクションについて書きたいと思います。

そしてこれがマナビをマナブワークショップのイベントレポートとリフレクションに関する連載シリーズの最後の記事になります。

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さて、1月5日(木)に実践したワークショップですが、あらかじめ意図を持って設計していたプログラムのため、振り返りをする上での視点が定まっており、溢れるように、次回以降改善したいことや引き続き取り組みたいことが出ています。

次回より良い実践を行うヒントがそこにあると思うと同時にエネルギーも溢れますね。

 

すべての項目をこのブログで紹介すると今後のネタバレにもなりますし、文量も相当多くなるので、今回はプログラムに関するものとワークショップ運営に関するものからそれぞれ三つずつリフレクションを通して得た教訓を紹介したいと思います。

 

前回までの関連記事はこちら 

shumpeioe.hatenablog.jp 

shumpeioe.hatenablog.jp

 

1月5日(木)実施、マナビをマナブワークショップの振り返り 

以前にも、こちらの記事で紹介したように、僕はリフレクションを行う際はその記述の仕方について、以下のフォーマットを用いるように統一しています。今回も、そちらに則って教訓に対して、①具体例、②意味合い、③気づきのきっかけを併せて記載しています。

 

■リフレクションは次にどうするかという原理原則/教訓を書き残す

 ・具体的な行動のイメージを例として挙げる

 ・なぜその教訓が重要なのか意味合いを書く

 ・気付きのきっかけになった出来事や経験を書く 

 

プログラムに関する振り返り

■アイスブレーキングで行った「ラインアップ」の活動をよりテーマに沿った効果的な形でファシリテートできるように見直す

  • 回数を増すごとに熟達していく仕組みや回数を増すごとに制約条件が増えていく仕組みなどを取り入れるなど、「遊びのような活動の中に埋め込まれた学び」という観点からテーマに寄せた設計に変更する。
  • アイスブレーキングは冒頭のイントロダクションを受けて、最初の参加者が行う活動になる。参加者同士のコミュニケーションが生むことや意欲を引き出すことを狙った仕掛けが必要になるため。アイスブレーキングがファシリテーターと参加者の間の関係性がどう繋がるかを左右する分岐点になる。
  • 参加者の日常での関係性をほぐす、参加者同士が即興的に協力するという目的に沿った活動ではあるものの、ファシリテーターとして参加者の振る舞いに介入しすぎた感があった。そのことが逆に用意された環境で主体的に振る舞う、ネガティブな意味合いでの「アイスブレーキングっぽさ」を作っていた。

■参加者の考えていることや感じていることの変化を記録、可視化できるようにワークシートを作成し、事前に配布する

  • 進行用スライドで空欄を作っているページや問いかけを行うページは手元の資料として配布したり、記入用のワークシートを作成して受付時に配布する。ワークシートへの記入状況を踏まえながらワークショップを進行するようにファシリテーション中の視野を拡げる。
  • 二つの意味合いで記入用のワークシートを準備する必要性を感じた。一つは参加者の考えていることや感じていることを「書き込む」行為を促す仕掛けを使って表出させること。ファシリテーション中は参加者の考えていることや頭の中にあることと自分の発言を紐づけたいため、随時参加者が何を考えているのか、その反応が確認できるように工夫したい。もう一つは参加者にとって、ワークショップに参加できる方法を発言する以外にも担保すること。今回は人数が少なく考えを発言しやすい空気感があったが、人数が増えると心理的ハードルも高まる。ワークシートなどいくつか関わり方のレパートリーを用意することでそれが解消できる。
  • ワークショップ実施後に中原先生のブログを読んだ際に思いついた。南山大学での講演の際に、A3大のワークシートに書き込みながら話が聞けるようにしました、といった旨の記述があり、これはパクることができると思った。

■参加者にとって、より身近で現実に直面している課題に繋がるプログラムになるよう、事例提示を増やし日常との関連性を高める

  • プログラムを通して、冒頭のイントロダクションから終盤のトーキングライブ、ラップアップまで概念的な話が多く続くものを再構成し、参加者層に合わせて現実で起こっている課題や事例を盛り込みながらファシリテーションを行えるように引き出しを増やす。
  • ワークショップやイベントを学びの機会として最大化するためには、活動に夢中になって楽しめるような仕掛けや、あるいは必要性を痛感し、ワークショップで扱うテーマを学ぶ意味合いを持ってもらう仕掛けが大切になる。
  • ワークショップ実施後に高校時代の部活の顧問と話していた際に、参加者層の実生活で必要になることや意味合いがわかりやすい設計にする必要があるとフィードバックを頂いた。タモリとんねるずよろしく、「なんだかよくわからないけど、面白いもの」では今の高校生には通用しないらしい。

ワークショップ運営に関する振り返り

■ワークショップやイベントにおいては盤石の集客状況こそが全てを癒す

  • 集客を行う上でキーパーソンになる関係者にはあらかじめ打診をする、SNS上で繋がっている友人・知人には個別に連絡をして声かけをする、集客基盤となる組織やコミュニティと繋がる、メディアを活用して次回以降の集客のきっかけを作る。
  • 適切な人数でワークショップやイベントを実施するためには、余裕をもって集客状況に見込みをつけることが必要。早め早めに動くことができれば、キャンセル待ちや増席、見学対応など様々な打ち手を検討することができる。適切な参加者層と人数を揃えなければ、意図を持ってプログラムを設計しているにも関わらず、その効果検証を行えなくなる。
  • 今回は集客については直前までご案内をさせていただくケースが多くあった。また、当初想定していた参加者層ではなく大学生が多くなった形での実施となり、本来意図した効果をプログラムが持っているのか検証することができなかった。アクションリサーチを行う上では万全の準備を期して、自ら実験環境設定を行うことが必要。

■ワークショップ終了後に参加者同士が繋がりを維持することができる仕組みを作る

  • FacebookグループなどのSNSを使ってオンラインコミュニティを作っていくことやフォローアップのヒアリングを兼ねて数ヶ月に一度参加者同士で集まる機会を作る、参加者の中から運営スタッフとしてお手伝い頂ける方を探していくなど、ワークショップを通じて出会った人たちの繋がりを蓄積する。
  • 効果検証の観点だけではなく、学びの共同体としての機能を高めていくためにも事後交流をどのように促し、関係性や参加者の学びが蓄積していく仕組みを作ることが必要になっている。派生したワークショップを実施したり、内容を充実させシリーズ化してにあたって繰り返し参加して頂ける方の基盤を作る上でも重要。
  • 前回・今回と連続して参加いただいた方からフィードバックを頂いた内容。2015年に実施したワークショップも充実した内容だったが、単発で終わってしまいその後、参加者がどのような一年を過ごしたのか興味があったとのご意見を頂いた。

■参加者を集めることはもちろん重要だけれども、それと同等に運営スタッフを十分に確保することも重要

  • 活動の記録や写真撮影、受付対応など当日想定される役割をあらかじめ洗い出した上で必要となる運営スタッフの人数を確保する。
  • 自分自身で企画・運営からファシリテーションまで行っているワークショップではあるものの、当日のオペレーション上で一人では対応しきれないことが発生する。今回で言えば、昼食用に注文していたデリバリーが届かなかったことや欠席者の対応など運営スタッフに緊急対応を依頼することができたはず。また、活動を記録したり撮影する上でも専属でスタッフを置いたほうが良い。
  • 当日ファシリテーションを行いながら、自分で写真撮影をしていたため手元にある写真に偏りがあり、プログラム全体の様子をバランス良く記録を残せていない。また、参加者の様子など事後レポートを書く際に参照できる材料がなく困った。

 

ポイントだけをあげるとその他にも、

■プログラムを設計する上での余白と標準化のバランス、専用ツールの開発

■学びのスタイルに基づいた学習環境デザインを自ら実践するための手立てを整理

■自己紹介シートの活用方法が効果的だった、人数が増えてこそ機能しそう

■参加者に対してプレ/ポストでアンケートを実施し効果検証していきたい

■当日の参加者層や人数を考慮し、即興でプログラムの構成を変化させたことは◎

 

といったように、プログラムについて、一つ一つの活動について、ワークショップ運営について、ワークショップの評価についてなど多面的にリフレクションを行って、次回以降の実施に向けた教訓が明らかになってきています。

 

実践女子大学松下先生がちょうど先日ブログで書いていたように、「全部じゃなくても2割を変える」ことを繰り返していきながら、今後もバージョンアップを重ねてこちらの「マナビをマナブワークショップ」を実施していくつもりです。

 

今回のワークショップの中で、前回からバージョンアップしたことを考えてみると、

はじめてゲストファシリテーターとして大村さんを迎えて実施し彼女の強みを活かすプログラムを構成したこと

ワークショップを企画する背景となっている課題意識やそれを明らかにしている研究知見を丁寧にお話したこと

学びの経験を振り返るだけではなく、学習環境デザインの視点から「自分の学びのスタイル」を考えるまでを活動にしたこと

これらは、すべて今回から取り入れたものです。こうして振り返ってみると、前回実施したものと比べると今回も「思い切った2割の変化」が功を奏していたように思います。

引き続き、より良い実践ができるように取り組んでいきたいと思います。今後は、おそらく2月には東京で、3月には北海道で(もしかしたら2回)またワークショップ実践を行えるではないかと思っています。いずれも現在調整を進めていますので、もしご興味ある方は続報をお待ち頂けたら幸いです。

 

全部じゃなくても2割を変えて、思い切った2割の変化で自分を変える!

"As long as you keep on learning, you are a winner."

 

▽参考にした文献

www.matsushita-lab.com

 

▽「マナビをマナブ ワークショップ」次回開催のご案内です

docs.google.com

3月12日(日)午後に札幌市内で今回と同内容のワークショップを実施する予定です。ご参加頂ける高校生・大学生・社会人の方を募集しています。

 

▽「アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ」絶賛販売中

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ

 

掲載されているワークショップの運営のお手伝いなどで関わらせて頂いた書籍です。

 

▽「自己紹介」「実践・活動」をまとめました

shumpeioe.hatenablog.jp 

shumpeioe.hatenablog.jp

アクティブラーニングの第一歩!? 自分に最適な学び方を考えるワークショップをやってみた - Learning by ワークショップ事例のレポート。

コラム

イベントレポート:「- 2017年学びはじめ - Learning by XXX マナビをマナブワークショップ」当日プログラム編

前回の記事からまとめている1月5日(木)に実施したマナビをマナブワークショップイベントレポートとリフレクションに関する連載シリーズの第二段です。今回はワークショップのプログラムと当日に行った活動をご紹介したいと思います。

前回の「企画の意図編」はこちら 

shumpeioe.hatenablog.jp

 

ゲストファシリテーター:大村美咲さん(ダンスインストラクター)

2015年にこのワークショップを実施した際には、僕が企画から運営、そして当日のファシリテーターまで一気通貫で行っていました。

しかし、今回はご自身もダンサーとして活躍する傍ら、ダンスインストラクターとして幅広い年代に対してレッスン・振り付けを行っている大村美咲さんをゲストファシリテーターとしてお招きし、二人でプログラムを進行しました。

実は、大村さんは僕の高校時代の同級生で同じ英語部に所属していました。高校の同級生とこうして改めてご一緒できるのはとても嬉しいですね。

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前回もお伝えした通り、マナビをマナブワークショップでは、高校生・大学生・社会人が一緒にワークショップに参加できるように活動をデザインしています。

普段交流することが少ない、年代や立場の異なる人たちが共に活動をしていく中で、自分自身の日頃の勉強や学びに関する経験をテーマに対話をする機会を作ることがねらいです。

今回のワークショップでは、「自分にとって最適な学び方」を考えるということを目的に置き、①日頃の学習に関する経験を振り返り言語化すること、②学習環境デザインの視点を学び自分の学びのスタイルを考えること、を目指した7つの活動からプログラムを構成しています。

ここからはプログラムの順を追って、当日の様子を紹介していきたいと思います。

1. イントロダクション

はじめに、ワークショップの冒頭にイントロダクションとして、三つのことを参加者の皆さんにお伝えさせていただきました。

まずはマナビをマナブワークショップのグランドルールです。さまざまなバックグラウンドを持つ方が一日を通して一緒に活動する上で大切にしたい価値観、のようなものです。

二つめはワークショップを通して取り扱う「学び」というキーワードに対する導入とワークショップを企画するにあたって趣旨です。

そして最後は一日を通して到達したいゴールイメージとそれを実現するために行う活動をタイムテーブルとしてご紹介しました。タイムテーブルはワークショップデザインで用いられる「イタリアンミールモデル」になぞらえて説明をしました。

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2. アイスブレーキング

ここでは参加者同士の関係性をほぐすことや参加者の方々が持っている緊張や不安をほぐしていくことを目的にしています。

また今回は後半のトーキングライブの中で大村さんと僕からの共通したメッセージとして「学びを考える上で身体や心の働きも大切な要因の一つになる」「普段やらないことにも背伸びをして挑戦する経験が大切」という内容が含まれていたため、身体を動かす活動をワークショップの中に多く取り入れました。

「皆さん!思い切り手を伸ばしてみましょう!」「いいですねー!次は皆さんのいい笑顔を見せてください!」「目を瞑って片足立ちで10秒カウントしましょう!」といった具合にアイスブレーキングでも、音楽に併せてダンスレッスンの中で行うストレッチを実施してみました。

こちらは大村さんのファシリテーションでしたが、さすがプロのインストラクターです。音楽が流れはじめた当初は不安そうな顔をしていた参加者の方も、簡単なストレッチをいくつも体験していく中で表情も和らいで笑いながら取り組んでいました。

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3. ショーアンドテル

ここから少しずつ「学び」というテーマに沿った活動に入っていきます。まずは参加者の皆さんに日頃の学びに関する体験を写真を使って振り返っていただく活動です。

参加者には自分のスマートフォンに保存されている写真の中から「学び」にまつわる写真を3枚探してもらい、その様子をグループメンバーに対して説明をしてもらいました。

「大学の長期休みを使って無人島に行ってきたときの写真で、サバイバルの過酷さを学んだ。」「IT系のカンファレンスイベントに参加したときの写真で、トップエンジニアの技術を見せられ、自分との実力差を見せつけられた。」と大学生ならでは、社会人ならではと言える経験がそれぞれ話題に上がっていました。

その後、グループ内でお互いの話を聞いて、自分以外のメンバーがどんな学び方をしているか、一言キーワードで表すとしたらどんな内容かをシェアしてもらいました。

こうして、自分自身の普段の学びに関する体験を振り返り、他者に向けて語るという行為を通じて、自分が経験した出来事を抽象化してそこから教訓を引き出す、という経験学習の過程を体験してもらいました。

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4. トーキングライブ①

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続いてはトーキングライブということで、ゲストファシリテーターの大村美咲さんからダンスインストラクターとして日々「人を育てる」「人の学びを支援する」ことに向き合う中で考えていることをお話していただきました。

事前の打ち合わせの段階で、内容についてリクエストさせていただいたポイントは三点ありました。一つめは「ご自身の経歴と実践について」、二つめはダンスインストラクターとして未就学児から60歳を超える方まで幅広い年齢層の生徒を持ち、ダンスを指導する上で感じる年代ごとの違いやそれを指導にどのように反映させているか」、そして三つめは「人の成長を支援するインストラクターとしての自分自身がどのように学び、自分の成長を実現しているか」という点です。

まだ高校三年生だった18歳の頃からプロのインストラクターとして、生徒の指導を担当しお給料を頂いてきたという大村さんがお話して下さった内容のポイントだけを絞ってお伝えすると、次のようなものになるかと思います。

  • ダンスを楽しいと思ってくれる工夫をどの年代にも取り入れている
  • 年齢やライフステージごとにダンスを習う目的や環境が大きく変わるため、自分の指導の幅や引き出しをいくつも持てるように日々考えている
  • 特に子ども向けのレッスンでは、できるかできないか際どいラインの挑戦的な課題を出していくことで困難なことに向き合う力を養うことをねらいにしている
  • 練習内容や方法について子どもたち同士で話し合わせたり、役割を決めさせたりすることでリーダーシップや他者との対話や関わりを学ばせている
  • 大人向けのレッスンでは「お土産」というその日のレッスンに出てよかったと思えるプチ情報を必ず伝えるようにしている

こうした大村さんによるトーキングライブの内容には、北海道大学大学院の松尾睦先生が提唱されている「経験から学ぶ力」の三要素である「ストレッチ・リフレクション・エンジョイメント」がいずれも含まれていました。

また、ダンスを通じて生まれる周囲との関わり合いの中でチームで協力することやリーダーシップを学ぶという点については、学校の外の、しかも教科学習ではない場所で実践されているアクティブラーニングの事例と言えるのではないでしょうか。

また、インストラクターとしていくつもの引き出しを用意して生徒に合わせて指導方法を変えているという話は、今回のワークショップで扱っている「自分にとって最適な学び方」に応えている素晴らしい実践でした。

5. カード de トーク

これまでが日頃の学習に関する経験を振り返り言語化することをねらいとした活動でしたが、この「カード de トーク」からはいよいよ自分にとって最適な学び方を考えていく活動に移ります。

自分にとって最適な学び方を考える上で、今回は「学びのスタイル」という概念を用いて、様々な人たちの学びのスタイルを考えるという活動を行いました。

学習環境デザインの知見を応用し学びのスタイルは「道具・人・場所・行動」の四要素から構成されるものとし、それぞれの要素に対してあらかじめ用意された選択肢から当てはまるものを選ぶという内容です。

例えば、幼稚園児の学びのスタイルを例に挙げれば、「おもちゃを使って、親と一緒に、家で、遊ぶ」ことが幼稚園児の学びのスタイルと言えるかと思います。

まずは、これを「東大を目指す受験生(高校生)」「就職活動中の大学4年生(大学生)」「修行中の大工見習い(社会人)」といった具合に練習問題を重ねて行くことでワークの進め方に慣れてもらいました。

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こうして様々な文脈に置かれた立場の異なる人たちを「学びのスタイル」という観点から見てみると、本当に異なる学び方や環境が求められていることが明らかになりました。このワーク、ここまででもとても面白い活動になっています。

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そして、その後いよいよ「自分の学びのスタイル」ということで、同様に道具・人・場所・行動の四つの視点から自分の学びを構成している要素はどのようなものか、ということを考えました。

「自分の身体を使って、これまで出会ってきた人たちや先人たちと、世界中のあらゆるところで、旅をしながら修羅場をくぐる」ことが学びのスタイルという大学生もいましたし、大村さんは「自分の頭と身体を使って、先生や仲間たちと一緒に、ダンススタジオで、踊る」ことが学びのスタイルだと仰っていました。

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「カード de トーク」の後半では、参加者の皆さんに自分たちの考えた学びのスタイルを即興演劇にして表現してみるというインプロに挑戦して貰いました。

皆さんにやって頂くに当たって自分は高みの見物とはいかず、お手本を見せる形で僕も大村さんの学びのスタイルをインプロしてみたのが上の写真です。大村さんに恋ダンスを教えているところです。

このインプロも「学びと身体の関係」「ドキドキする背伸びの経験」を狙って取り入れたものですが、もしかすると参加者の皆さん以上に僕にとってもストレッチ経験になっていたかと思います。笑

6. トーキングライブ②

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二回目のトーキングライブでは、僕の方から「社会へつなぐ活きる学びをどうやって学生時代から積み重ねていくか」として、教育現場から働く環境へのトランジションに関する研究知見を交えてお伝えさせて頂きながら、一日の活動をラップアップしていきました。

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7. リフレクティブダイアログ

最後は、参加者の皆さんにワークショップを通して考えたことや感じたことと合わせて、2017年の目標と自分自身の学びのスタイルについて、一人ずつお話をして頂きました。

参加者の皆さんからは、「こうして改めて自分の学びや勉強してきたことを色んな視点から振り返ることができて面白かった」「今は自分の学びのスタイルに合った形でいろんな経験ができているけれど、これから就職するに当たって別のスタイルも身に付けていきたい」といった感想を頂きました。

 

さて、今回はマナビをマナブワークショップ当日の様子をまとめてみました。前回の「企画の意図編」でも書きましたが、実際にワークショップを行ったことでこのプログラムが持つ発展性や拡張性に気付くことができました。

一つめは、このプログラムが持つ高校生・大学生に対する「キャリア教育」としての有用性です。高校生・大学生・社会人が一緒に活動を行うこと、そして社会人の皆さんが働くことや働く場で経験していること、あるいは学んでいることについて話をするということが実際に「働く」というイメージを持てていない段階の高校生・大学生にとって非常に有益な場になると感じています。

二つめは、多少野心的な思惑ではありますが、このワークショップを継続して取り組むことで多様な業種業界、職種で働く社会人の方々に参加頂くことで、就活情報サイトには掲載されない「〇〇業界の学びのスタイル」という新しい軸で、様々な職場環境の実態を明らかにすることができるのではないか、ということです。

三つめは、これもかなり挑戦的ではあると思いながらも、高校や大学でのアクティブラーニングの実践としてのパッケージ化やそれらを担当する教員研修の機会としての活用ができるのではないかと感じています。このワークショップで取り組む「自分にとって最適な学び方を知る」ということは主体的な学びを促す第一歩ではないかと思います。このやり方が自分には合っている、というものが分かれば意識的にそうした学び方や学びの環境を選択できる機会が増えていくのでは、という目論みです。

 

最後は暴論が過ぎてしまい反省していますが、まだまだ至らない点や改善の余地が多く残っているものの、このプログラムを通して何らか価値は生み出せそうだなと感じていますので、今後も継続して実施していきたいと思います。

高校・大学でキャリア教育やアクティブラーニングを担当されている方や企業で研修開発を行われている方、高校や大学の同窓会コミュニティで年代を越えた繋がりを作りたいという方など、ご関心頂けましたらぜひご一報頂けますと幸いです。

 

自分にぴったりの学びのスタイルを見つけよう!

"As long as you keep on learning, you are a winner."

 

▽参考にした文献

「経験学習」入門

「経験学習」入門

 

 

▽「マナビをマナブワークショップ」次回開催のご案内です

docs.google.com

3月12日(日)午後に札幌市内で今回と同内容のワークショップを実施する予定です。ご参加頂ける高校生・大学生・社会人の方を募集しています。

 

▽「アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ」絶賛販売中

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ

 

 掲載されているワークショップの運営のお手伝いなどで関わらせて頂いた書籍です。

 

▽「自己紹介」「実践・活動」についてまとめました

shumpeioe.hatenablog.jp 

shumpeioe.hatenablog.jp

 

1月5日(木)マナビをマナブワークショップを実施しました!! 企画背景からワークショップを振り返る - Learning by 実践の記録。

コラム

イベントレポート:「- 2017年学びはじめ - Learning by XXX マナビをマナブワークショップ」企画の意図編

1月5日(木)に北海道大学フード&メディカルイノベーション国際拠点にて、企画・運営を行っている「- 2017年学びはじめ - Learning by XXX マナビをマナブワークショップ」を実施しました。

今回からイベントレポートとリフレクションを幾つかの記事に分けて、連載シリーズとしてまとめていきたいと思います。

このワークショップですが、2015年1月に札幌で実施をして以来二度目の開催となりました。元々は僕自身が日頃、大学で専攻している経営学習論やリーダーシップ教育で学んでいることを実践する機会として始めた企画です。

こちらは、2015年に実施した際の集合写真です。

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マナビをマナブワークショップでは、高校生・大学生・社会人が一緒にワークショップに参加できるように活動をデザインしています。

普段交流することが少ない異なる立場の人たちと活動をしながら、自分の日頃の勉強や学習に関する経験をテーマに対話する機会を作ることがねらいです。

今回は、年始の慌ただしいタイミングにもかかわらず、社会人2名と大学生4名の方々に参加して頂きました。

 

マナビをマナブワークショップは、「自分にとって最適な学び方を知る」をテーマに、①日頃の学習に関する経験を振り返り言語化すること②学習環境デザインの視点を学び自分の学びのスタイルを考えること、を目指した7つの活動でプログラムを構成しています。

  1. イントロダクション
  2. アイスブレーキング
  3. ショーアンドテル
  4. トーキングライブ①
  5. カードdeトーク
  6. トーキングライブ②
  7. リフレクティブダイアログ

「自分にとって最適な学び方を知る」というテーマからワークショップを企画した背景には、「高等教育や職場学習に関する研究の中で語られるように、高校生・大学生・社会人とライフステージが進んでいくに連れて、①学びの環境や状況、②学ぶことの目的や意義が次第に変化していく、のであればライフステージの変化に合わせて自分の学び方を変化させていく必要があるのではないか」という僕自身の仮説がありました。

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そしてワークショップを実際に行い、参加いただいた皆さんと一緒に考えていく中で、

ライフステージに合わせて学びのスタイルを変化させていく必要がどうやら本当にありそうだということ

外的環境に合わせて学びのスタイルを変化させていくためには、「まず自分自身の学びのスタイルに対して自覚的になること」と「自分が所属する企業や組織、あるいは職種で求められる学びのスタイルを分析できるようになること」の両方が必要になること

が、ポイントになってくるのではないかと実感しました。

また、多様な社会人の方にこのワークショップに参加して頂くことで、さまざまな業界・業種、組織で求められる「学びのスタイル」についての情報を収集・蓄積することができ、それが高校生・大学生がキャリアを考える上での有益な情報になるのではないか、という新たな問いを得ることができました。

今年は定期的にこのワークショップを引き続き実施していく予定です。今後は実施回数を積み重ねて行く中で、学習観を見直し再構築するという内容から、キャリア観を考える活動やワークショップとしての側面も、より強化していけたらと思います。

 

まず今回の記事では、ワークショップを実施する上で考えていた企画の意図と実施した上で当初頂いていた問いに対して、どう考えるようになったかという観点から整理しました。

次回は、実際にワークショップの中で行った活動と参加者の様子についてレポートを書きたいと思います。従来的なイベントレポートの内容になるかと思いますので、ワークショップの内容が気になっていた方はぜひご覧頂けたらと思います。

 

ライフステージに合わせた、学びのスタイルの見直しを!

"As long as you keep on learning, you are a winner."

 

▽「マナビをマナブワークショップ」次回開催のご案内です

docs.google.com

 

3月12日(日)午後に北海道札幌市で今回と同内容のワークショップを実施する予定です。ご参加頂ける高校生・大学生・社会人の方を募集しています。

 

▽「アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ」絶賛販売中です 

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ

 

掲載されているワークショップの運営のお手伝いなどで関わらせて頂いた書籍です。

 

▽「自己紹介」「実践・活動」についてまとめました 

shumpeioe.hatenablog.jp

shumpeioe.hatenablog.jp

 

 

明日1月5日(木)マナビをマナブワークショップを開催します。 Learning by 学びの場づくり。

コラム

ちょうど2年前の1月5日に実施した「Learning by XXX マナビをマナブワークショップ」を明日ふたたび札幌で開催いたします。

このワークショップは、日頃から僕自身が大学で学んでいる経営学の中で扱われる人材育成やリーダーシップ開発、キャリア教育の理論に基づいた内容になっています。

高校時代の同級生をゲストファシリテーターとして招いたり、半分の活動を刷新したりと、ここまで前回実施したものより更にパワーアップしたコンテンツを用意することができました。

どんなワークショップになるのか今からとても楽しみです。

 

しかし、なかなか事前の準備に時間を当て、計画的に運営することができず、直前に参加打診のお声がけをさせて頂いた多くの方々には非常に申し訳ない思いでいっぱいです。

ただ、それでも「面白そうな内容だね」「すごい企画ですね」「日頃の研究や実践について話を聞いてみたい」と、年末年始のお休みにも関わらず、身に余るほどのお言葉を添えて、ご返信頂くことが多く非常に有難く感じています。

 

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また、それ以上に有難く、大変感激していることは、明日のワークショップ実施を前にして、この実践の意義を深くご理解頂いている方からお力添えを頂くことができ、次回3月に再びこの「マナビをマナブワークショップ」を開催する目処が既に立っているということです。

こうした厚いご支援や皆さんからのご期待に応えるべく、明日はベストを尽くしたいと思います。そして、徐々にでも構わないのでこの実践が拡がり、「大人も子どもも自分に合った形で学び続けられる世界観」に一歩でも近づくことを願っています。

 

 

学びを自ら創り出し、学びによって自らを変えよ。

"As long as you keep on learning, you are a winner."

 

▽マナビをマナブワークショップ ティザースライド公開中

 

▽明日のワークショップの案内です

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-2017年 学びはじめ- Learning by XXX
マナビをマナブ ワークショップ

学習環境デザインの視点を学び、
自分自身にとって最適な学び方について考えるワークショップ
(大学生対象)

2017年1月5日(木) 10:00-14:00
@北海道大学 フード&メディカルイノベーション国際拠点
================================================

いま、高校教育や大学教育において「アクティブ・ラーニング」という言葉が注目されています。
これは、これまでの一方的な知識伝達を目的とした講義を聴く、という学習を越えた
主体的で、対話的な深い学びを意味しています。

こうした能動的な学びが注目されている背景には、企業において自らを成長させ、チームによい影響を与え、
組織の業績に貢献することができる人材が求められていることが挙げられています。

そして、働く環境の中で力強く活躍や定着していくためには、
能動的な学びや、自分のキャリアについて考える経験、授業外における学習など、
様々な経験を通した学びを学生時代に積むことが大切だということがわかってきました。

今回のワークショップでは、自身の日頃の学びを振り返り、また、自分に最適な学びのスタイルを考えていきます。

そうした自分自身を成長させる源泉となる、日々の学びをテーマにさまざまな活動を行うことで、
学びとは何か?自分にとって最も適切な学び方とは何か?について考えてみませんか?

またワークショップの最後には、学習環境デザインやキャリア教育、人材育成に関する
理論や実践事例についても簡単に解説を行う予定です。

■当日の内容
※こちらの内容は仮決定となっています。予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。

①イントロダクション 10:00-10:30
「マナビをマナブワークショップってどんなもの?」
「ワークショップに向けた「頭」と「身体」の準備体操」

②写真でShow&Tell 10:30-11:00
「私の学びを振り返る」
写真を使って、ご自身の学びの体験を振り返る活動をおこないます。

③トーキングライブ 11:00-11:20
「ゲストファシリテーター 大村美咲さんから」
自身も現役ダンサーとして活躍する傍ら、広い年代に対してダンスを指導するインストラクターとしても活動中の
大村美咲さんから、年代別の学び方の特徴、身体と学びの関係について話題提供をして貰います。

④カードdeトーク 11:30-12:30
「私の学びのスタイルは〇〇です。」
学習環境デザインの視点を踏まえてデザインされたオリジナルツールを使って、
ご自身の学びのスタイルを考える活動を行います。

⑤トーキングライブ 12:30-12:50
「学びにまつわるエトセトラ」
これからの学びがどのように変わっていくのか、事例をもとに考えると共に、
大人の学びをリサーチをしてきた中で得られた、応用できそうな考え方や枠組みを学びのヒントとしてご紹介します。

⑥リフレクティブダイアログ 12:50-13:20
「2017年、学びの目標書き初め」
一日の活動を振り返り、意味付けを行うと共に、今後に繋がる学びの目標を立てていきます。

⑦ランチセッション 13:20-14:00
「なかよくランチでネットワーキング」

■講師プロフィール

大井竣平/企画・運営
1993年生まれ。北海道安平町追分出身。北海道札幌国際情報高等学校国際文化科卒業。
現在、立教大学経営学部国際経営学科在籍。

高校在籍中には日本語・英語で競技ディベートに取り組み、ともに全国大会に出場。
また、高校3年時には、東日本大震災の復興支援を行う学生団体を設立し、活動を行う。

その後、立教大学経営学部に進学し、企業における人材育成や組織開発を対象とする経営学習論を専攻。
在学中から、多くの産学連携によるプロジェクト型学習の運営を行う。

高校時代から授業の枠組みを越えて、アクティブ・ラーニングに取り組んできた経験を活かし、
高大産連携によるキャリアワークショップを企画し、運営している。
http://shumpeioe.hatenablog.jp/

大村美咲/ゲストファシリテーター

2歳からダンスを始め、様々なジャンルを学び、舞台やイベント、コンテストで経験を積む。
定期的に道外へレッスンを受けに行き、有名ダンサーから最先端のダンスを学んでいる。

【経歴】
ZONEバックダンサー
2011-2012シーズン プロバスケットボールチームレバンガ北海道専属チアダンスチーム 所属
史上最強の移動遊園地DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2011 北海道公演出演
DREAMS COME TRUE 裏ドリワンダーランド2012/2013 新潟公演出演
史上最強の移動遊園地DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2015-2016 北海道公演出演

また、様々なイベントの振付を行い、
2013年度より日本チアダンス協会(JCDA)公認インストラクターとしてチアの普及に務めている。
2015年4月よりニューヨークへダンス短期留学
現地にて
NYC DANCE PARADE 2015
Flash Mob “Next 100years” in Times Square
に出演

ダンス教育振興連盟JDAC 認定ダンス指導員2級保持

北海道アイドルグループ ミルキーベリー振付指導
北海道シンガー shiho 振付
ポッカサッポロ北海道 リボンガールズ・レモンガールズ2016 指導

現在は市の体育館やスポーツクラブ、芸能プロダクションにて
チアダンスやジャズダンス、ヒップホップ等を幅広い年齢層に教えている。

■日程
2017年1月5日(木)10:00-14:00(9:45開場)

■場所
北海道大学 フード&メディカルイノベーション国際拠点2F ディスカッションプラザ・オープンカフェ
北海道札幌市北区北21条西11丁目
https://www.fmi.hokudai.ac.jp/access
※直接会場にお越しください。

 

▽「アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ」絶賛販売中

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ

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 掲載されているワークショップの運営のお手伝いなどで関わらせて頂いた書籍です。

 

▽「自己紹介」「実践・活動」をまとめました

shumpeioe.hatenablog.jp

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【保存版】#春から立教経営 な未来の後輩たちにおすすめしたい書籍15選+α - Learning by 推薦図書選び。

コラム

2017年注力することの1つにこちらのブログを置いています。年間で300記事を作成する目標です。このブログでは、企業における人材育成や組織開発、教育現場から職場への移行、高校生〜社会人までのキャリア発達などをテーマに扱っていこうと思います。

企業で人材育成や採用を担当している方や高校・大学でキャリア教育を行っている方、また経営や高等教育について学ぶ学生などを想定の読者として、皆さんの少しでもお役立ちできるブログに育てていきたいです。

 

しかしながら、今年1年間についてはある意味、「利己的」な記事を作成していくことに焦点を置くつもりです。それは決して、「ブログを収益化してちゃりんちゃりん」という意味合いではなく、「将来の自分の助けになる記事を書いていきたい」という意気込みです。

僕自身が「人が育つことやそのための環境のあり方」に関する専門家になるため学び続けていく過程の記録であり、いつかの自分が使う辞書を編むつもりで1年間ブログに向き合いたいと思います。

 

と、なぜわざわざここまで丁寧に、このブログを書くにあたっての姿勢を前振りとしてお伝えしたかと言うと、今日書く記事はタイトルからもお察し頂ける通り、いわゆる「ちゃりんちゃりん」な内容だからです。笑

これは僕なりのギャグですし、こうゆう芸風ですので、

「綺麗ごと言った直後に、がっつりAmazonアフィリエイト誘導しているやんけ!」とツッコミを入れながら、お楽しみに頂けると幸いです。

 

(読書が好きな)立教経営の新入生が(暇なら)読むべき書籍15選+α

昨年のことになりますが、AO入試立教大学経営学部に受験を検討していた高校3年生と、お世話になった共通の先輩づてに知り合いました。キャンパスを案内したり、僕の受験当時の経験を少しだけお話しました。

その彼が無事にAO入試で合格をしたと聞き、年末にお祝いランチをしました。その時、話題に上がったのが「これから入学までの期間に何をしたらよいか」という話です。

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「何をしてもいいし、何もしなくてもいい」というのがその場の結論でしたし、今でもそれに全く異論はありませんが、それでもどうしても時間を持て余して暇だ、という未来の後輩たちのために推薦図書をまとめてみました。

 

僕自身はこの5年くらいは毎年、学部での専攻に関係がある経営学や人材育成の専門書、ビジネス書などを中心に、年間200~300冊の本を読んでいます。どちらかと言えば根暗で本を読むことが苦ではないので、こうした学び方が自分に合っていると思います。

ただ、人それぞれ自分にとって最適な学び方は異なると思っていますので、「本を読むことが好きで、時間もたっぷりある」という人はぜひ参考にしてみてください。

 

A. 立教大学経営学部に関連する書籍

1. 善き経営 GBIの理論と実践(経営学を考えるシリーズ)

立教大学経営学部の基幹プログラムの一つである、Good Business Initiative(グッド・ビジネス・イニシアティブ)の理論を多面的に解説し、ケースと併せてまとめられた書籍です。

持続可能な社会を実現するために、企業・ビジネスがどのような役割を果たすことの意義、またどうしたらそれができるのかを体系的に学ぶことができるのは、国内では立教大学経営学部のみだと思います。

ビジネスが社会変革を行う、社会課題を解決していく担い手になるとはどういうことなのか、じっくりと考えてみて下さい。

2. 大学教育アントレプレナーシップ -新時代のリーダーシップの涵養
大学教育アントレプレナーシップ―新時代のリーダーシップの涵養

大学教育アントレプレナーシップ―新時代のリーダーシップの涵養

 

Business Leadership Program(ビジネス・リーダーシップ・プログラム)に関する書籍です。こちらも立教大学経営学部の基幹プログラムです。

立教大学経営学部で必修リーダーシップ開発科目を立ち上げ、その後、全学に普及させ、現在は早稲田大学に移って、再びリーダーシップ教育プログラムを立ち上げている日向野先生のご著書です。

BLP/GLPや早稲田大学で目指しているリーダーシップのあり方について理解が深まると同時に、立教大学経営学部の設立期からの歩みを知る上でもおすすめの一冊です。

3. アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ 
アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ

 

こちらは現在、新入生を対象にした必修リーダーシップ開発科目のコースリーダーを担当している舘野先生のご著書です。

直接、立教経営に関わる内容ではありませんが、舘野先生が日々どんなことを考えながらプログラム開発を行っているのか、またその背景にある理論について知ることができると思います。

また、掲載されているワークショップ実践の参加者はほとんどが立教経営の学生とOBOGのため、学内の雰囲気を紙面から伝わってくる点もおすすめです。

 

B. 経営学部で学ぶことをプレビューできる入門書

4. 経営戦略全史

経営学、とりわけ「企業が市場でどのようにして競争に勝つか」を対象とした経営戦略の歴史的展開を一冊でレビューできるのがこちらの経営戦略全史です。

意外かもしれませんが、戦略論の歴史は、およそ100年しかありません。その100年間の中で積み上げられた企業家たちの進化とそれを解き明かした経営学者たちの献身を感じて貰いたいです。

シリーズものとして出版されている「ビジネスモデル全史」と併せて、ビジネスパーソンからの評価も高い一冊です。 

5. さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)

 

会計リテラシーを養う上でぜひおすすめしたいのがこちらです。既に発売から10年以上経っていることが驚きですが、今なお色褪せない一冊だと思います。

経営学は非常に学際的な学問です。一口に経営学と言ってもその中には、先ほどの戦略論や組織論、会計やマーケティング、生産管理などあらゆる領域を内包しています。

その中でも会計の知識は欠かせないものだと思います。経営学部で学ぶからには、就職活動のタイミングまでには、企業の財務諸表を読み解き経営状況を分析することができるようになってほしいなと思います。

6. センスは知識からはじまる
センスは知識からはじまる

センスは知識からはじまる

 

くまモンの生みの親として知られるクリエイティブディレクターの水野学さんですが慶應義塾大学SFCの特別招聘准教授として「ブランディングデザイン」という講義を開講しています。

近年、企業におけるブランディングやデザインの役割が大きく変わってきました。製品やパッケージのみをデザインするだけではなく、かつての戦略コンサルタントのように企業そのものの経営に関与するクリエイティブディレクターやデザイナーが台頭しています。その筆頭格が著者の水野学さんです。

ファーストリテイリングのジョン・ジェイ」や「サイバーエージェントNIGO」などのケースのように、企業経営とクリエイティブの関係は今後も接近していくように思います。

 

C. 将来のキャリアを考える上で読んでおきたいビジネス書

7. LIFE SHIFT
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

個人的には著者であるリンダ・グラットン史上、最も価値ある名著だと思っています。扱っているテーマは「キャリアの築き方」です。人生100年が当たり前になる時代の中で、どのように自分のキャリアをデザインしていくかをビジョンを示した一冊です。

高齢化社会の到来については既にさまざまな言説があります。おそらく50年後、1990~2000年前後に生まれた僕たち世代はまだまだ現役の労働力として社会と関わり続けていることでしょう。

また、こうした100年時代が訪れるという前提を持って、ビジネス機会が待ち受けているのかを考える思考実験のお供に最適です。

8. 魔法のコンパス 道なき道の歩き方
魔法のコンパス 道なき道の歩き方

魔法のコンパス 道なき道の歩き方

 

お笑い芸人を引退し、絵本作家として活躍中のキングコング西野亮廣さんによる初のビジネス書。 僕の2017年読書はじめはこちらで、実は読了して間もない一冊です。

伝統的な日本企業の十八番であった「年功序列」「終身雇用」といった雇用にまつわる前提条件が崩れ始めていると言われる中で、キャリアを考え、積み重ねる主体は企業と個人の両者による協業という考えが拡がっています。

その中で、他のテレビタレントとは明らかに異なるキャリアを歩む西野さんから学べることは非常に多いと思います。

9. 藤原先生、これからの働き方について教えてください。100万人に1人の存在になる21世紀の働き方 

リクルートを経て、民間人校長として「よのなか科」を設置し、学校を社会に対してオープンな場として開き、生徒と地域の人たちが交わる機会を生み出し、アクティブラーニング導入を推進した藤原和博さんによる一冊です。

藤原さんのご経験を踏まえ、自らの意志でキャリアを切り拓くという視点から書かれた働き方に関する書籍です。自分を100万人に1人の希少価値を持つ「レアカード化」する方法、気になりませんか?

 

D. 経営者の生き様に触れることができる人物伝

10. あんぽん 孫正義
あんぽん 孫正義伝

あんぽん 孫正義伝

 
11. 渋谷ではたらく社長の告白 
 12. 小倉昌男 経営学
小倉昌男 経営学

小倉昌男 経営学

 

経営学を学ぶ上では、ぜひ多くの経営者たちの自伝や人物伝に触れてほしいです。国内外を問わず、優れた経営者たち自身による自伝や彼/彼女らの足跡を記述した人物伝は多く残っています。そうした経営者たちの声や歩みに耳を傾け、目を向けることが経営学を修める第一歩だと思います。

上記三冊以外にも、松下幸之助稲盛和夫IBMルイス・ガースナーマッキンゼーのマービン・バウアーに関する書籍もぜひ読んでみて下さい。

また、こうした経営者モノを原作とした映画も多くあるので、読書が苦手な方はそちらもおすすめです。

 

E. ぺらぺらと覗いてみるだけでも問題ない押さえておきたい専門書 

13. ビジョナリー・カンパニー - 時代を超える生存の原則
ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

 

ジム・コリンズによるビジョナリー・カンパニーですが、現在は特別編も合わせてシリーズ全5冊あります。経営者やビジネスパーソンから評価が高く、支持者が多いのがこのビジョナリー・カンパニーです。

その内容の良し悪しは抜きにして、経営学における「モナリザ的一冊」として一度は手に取ってみてください。

14. ブルー・オーシャン戦略 -競争のない世界を創造する

こちらもビジネス界で愛読者が多い一冊です。また「ブルーオーシャン」という言葉自体も市民権を獲得しビジネスパーソンの口から聞くことが多くなりました。

いかに競争のない世界を創造するのか、という思考の出発点そのものは経営戦略に限らず個人のキャリアを築く上でも必要となるアイデアだと思います。

15. リバース・イノベーション
リバース・イノベーション

リバース・イノベーション

 

イノベーション研究からも一冊取り上げたいと思います。社会人の方にとっても、上の二冊に比べるとあまり馴染みがないかもしれませんが、リバース・イノベーションです。

誤解を恐れず、ざくっと概念を説明すると「これまでは先進国で生まれたイノベーションを先進国から新興国へと導入していたものを、ひっくり返して、新興国で生まれたイノベーションを先進国に持ち込んでみましょう」という話です。

こうした社会課題が山積している地域から生まれるイノベーションの代表例は「バングラデシュのグラミン銀行」です。

今後、社会に存在する課題を解決する担い手としてビジネスは益々台頭していきます。そうなると社会課題そのものが多く存在する地域でこそ、ビジネス持つ力を活かせるという状況が起こることでしょう。

 

E. 卒業するまでに読んでほしい骨太な古典的名著(+α)

16. 組織は戦略に従う
組織は戦略に従う

組織は戦略に従う

 
17. 競争優位の戦略
競争優位の戦略―いかに高業績を持続させるか

競争優位の戦略―いかに高業績を持続させるか

 
 18. 知識創造企業
知識創造企業

知識創造企業

 

+αとして三冊の骨太な専門書を挙げておきたいと思います。正直、あまり理解できないと思います。僕自身、どこまでこれら含めた古典と言われる書籍を読み込めているか、偉大な著者たち(M.ポーターを除く)が言おうとしていることを理解できているかはわかりません。

ただ、学生時代は何にも代え難いほどの時間と体力があります。それらを理解が難しい古典を読むために費やすことは決してムダではないと思います。

もし、可能なら年に一度、必ず定期的に手に取るように習慣にしてほしいとも思います。定点観測的に一年間かけて自分が学んできたことを測る尺度のようなものとして古典を活用してみることをおすすめしたいと思います。

 

F. リーダーシップの副読本といっても過言ではない漫画(+α)(2017/1/3 17:00追記)

19. キングダム
 20. ONE PIECE
ONE PIECE コミック 1-82巻セット (ジャンプコミックス)
 
 21. SLAM DUNK 

立教大学経営学部の基幹プログラムBLPの中で3-4年次向けに位置づけられるBL4や他大学の学生も参加可能だったBLP Advancedのコースリーダーを長く務めていた、津吹先生からご指摘頂きSLAM DUNK他、リーダーシップの実践が学べる漫画を追記しました。笑

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おわりに

さて、これまで未来の後輩たちにおすすめしたい書籍15選+卒業までに読んでほしい古典3選+リーダーシップの実践が学べる漫画3選(追記)ということで、合わせて21冊の書籍をご紹介してきました。

冒頭でも少し触れましたが、気負って21冊すべてを読むぞ、と張り切る必要は全くありませんし、自分にとって最適な形で4月からの新生活に向けた準備を進めて貰えたらと思っています。

 

それでは、未来の後輩たち、ようこそ立教大学経営学部へ!

"As long as you keep on learning, you are a winner."

 

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アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ

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掲載されているワークショップの運営のお手伝いなど関わらせて頂いた書籍です。

 

▽「自己紹介」「実践・活動」をまとめました

shumpeioe.hatenablog.jp

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ありがちなアイスブレーキングを一工夫!? 具体例からその手法を学ぶ - Learning by アイスブレーキングの事例集。

コラム

前回から引き続き、「アイスブレーキング」をテーマにしたいと思います。前回を「TIPS/コツ編」とするならば、今回は「事例編」です。

まずは、前回取り上げた4つのポイントを改めて、おさらいしたいと思います。

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アイスブレーキングを効果的に行うための4つのポイント

  1. 参加者、観客の緊張を和らげること
  2. 本編となるコンテンツ、そこから得られる意味付けと一連の流れを持っていること
  3. 本編に対するネタ振り、解説になっていること
  4. その場の雰囲気を見て、アレンジできる余白が残っていること

という4点を、古典芸能の落語から学ぶ形で整理し、お伝えしました。よく設計されたアイスブレーキングは落語の枕と同様に、参加者が本編に入りやすいように、緊張をほぐし、前提を揃え、導いていく役割を果たします。

 

もし、このブログを読んで下さっている方の中で、アイスブレーキングの手法として広く知られている活動をそのまま導入し活用している場合は、より効果的な活動を目指して工夫できるポイントがあるかと思います。

最近では、社会人向けのワークショップ型研修や大学でのアクティブラーニングの授業が増え、こうした広く世の中に出回っているいくつかのアイスブレーキングは定番化し、正直、参加者サイドが飽きを感じていることは否定できないと思います。

 

今日は、上記の4つのポイントを踏まえて、過去に僕自身が考えたアイスブレーキングの事例を2つご紹介したいと思います。

活動をデザインするに当たっての考慮した「背景」「ねらい」「内容」の3つの観点から整理します。

 

事例紹介

チームやクラスのキックオフで実践できるアイスブレーキング

最初の事例は、僕が大学でプロジェクト型授業の学生アシスタントをしていた時のものです。担当するクラスに対して、初回の授業で行ったアイスブレーキングを紹介します。

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背景

僕が学生アシスタントとして運営に携わった産学連携のプロジェクト型授業では、教員とアシスタントの学生がペアになり、クラス運営を行います。

受講生は25名程度の学部2年生。一部の学生にとっては必修科目として履修することが義務づけられています。また、受講生同士は面識が浅く、ほとんどがお互いについてよく知らないという状態です。

この授業では、全14回のセッションを通して、クライアント企業/自治体が抱える課題を分析し、改善策を提案します。

そして、その初回の授業で行うアイスブレーキングの設計を担当することになりました。

ねらい

クラスのキックオフで行うアイスブレーキングを考えるにあたって、僕がねらいとして設定したものが次の4点です。

  1. 受講生が可能な限り、一人でも多くの人たちと会話をすることができる
  2. 活動を通して、お互いのことやクラスの雰囲気について知ることができる
  3. 緊張や不安がほぐし、クラスの中に一体感を生むことができる
  4. 必要な情報(出身地や誕生日、部活/サークルなど)を引き出すことができる

ポイントは大きく2つありました。緊張感や不安を取り除いた上でクラスのキックオフを行うこととあらかじめ自然な形でクラス運営を行う上で抑えておきたい情報を引き出すことです。

内容

実施した活動は「匠の里」というアクティビティから要素を抽出し、設計の基礎としました。匠の里についての詳しい説明は、既に簡単にお探し頂けると思いますので、ここでは割愛しますが、抽出した要素については触れたいと思います。

匠の里から抽出した要素とは、「グループのメンバーがそれぞれ異なる情報を持っていること」「他のメンバーと協力をして情報を交換しなければ課題が解決できない」の2点です。

 

以上、2つのポイントを踏まえて設計した活動のプロセスは次のとおりです。

  1. 受講生をグループ分けするために名札を4色用意する
  2. 授業開始時に着席する座席は4色の名札が1人ずつ揃うように指定する
  3. 自分と同じ色の名札を持っている人と自己紹介をする
  4. 当初着席していた座席のグループに戻る
  5. クラス全員の情報がなければ解けない問題を出題する
  6. 制限時間終了後、クラス全体で答えあわせ

実施する上でのポイントは、まず自己紹介で会話してもらう内容をこちらでコントロールすることです。狙いでもあげたクラス運営上に必要な情報を吸い上げることはもちろん、後半で出題する問題にきちんと回答が出せる状態を担保するためです。

そして、この後半部分で出題する問題はクラス全員に関わるものがよいです。僕が実際に行ったものは「誕生日が1番はやい人は誰か?」「名前を50音順に並び替えたときに16番目に来るのは誰か?」「埼玉県出身の人は何人いるか?」などです。

誕生日や出身地に関する問題は、当日になるまでファシリテーションをする僕も答えを知らないため、クラス全員でその場で答えを導いていく感覚が新鮮でした。そのことが一体感を醸成することにも役立っていたと思います。

 

組織や業務の引き継ぎの際に実践できるアイスブレーキング

続いての事例は、僕が以前所属していた学生団体で運営の引き継ぎを行う際に実施した合宿の中でアイスブレーキングです。レゴを使って伝言ゲームをする、その名も「レゴ伝言」という活動を行いました。

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背景

かつて所属していた学生団体の代替わりのタイミングで運営体制の引き継ぎを行う合宿を実施しました。

学生団体の運営は、常に上級生の卒業・引退による代替わりが行われます。その都度、ある一定のリズムを持って「引き継ぎ」が行われる訳ですが、この引き継ぎの上手い下手によって学生団体が持続可能な活動を実現できるか大きな分かれ道になると思っています。

この合宿では、幹事として全体の企画・設計を担当しました。

ねらい

「レゴ伝言」の活動を通して、ねらいとしていたことは「引き継ぎを進める中で、気をつけなければいけない注意点に、あらかじめ行う疑似体験を通して気付く」ということです。

伝言ゲームは引き継ぎのメタファになっています。活動の中にさまざまな条件を加えることによって、実際に引き継ぎを行う際に起こり得そうな出来事を再現したり、そこから重要な教訓を引き出すことをターゲットとしました。

内容

レゴ伝言は次のような活動のプロセスで構成されています。

  1. 参加者を複数のチームに分け、回答者を1人決める
  2. チームごとに異なるお題を出題する
  3. アイテムとして「マニュアル」「完成イメージ写真」を1チームずつに渡す
  4. チームごとに分かれて、メンバーがお題に対してレゴで造形する
  5. 前の担当者が作ったものを見て、お題が何かを考え、次の担当者が造形する
  6. 最後のメンバーが作ったものを見て、回答者がお題が何かを答える
  7. チームごとに活動のプロセスについてリフレクションを行う

実施する上で非常に重要なポイントとなるのが、アイテムとして一部のチームにのみ渡す「マニュアル」や「完成イメージ写真」です。このアイテムは最初の担当者のみ使用できるように制限をしておきます。

レゴ伝言の面白いところは、こうしたアイテムを手にしたチームは十中八九、最初の担当者がお題に対して「正しく造形する」という思考の罠に陥ってしまうことです。そうすると伝言ゲームはなかなか成立しません。

逆にお題のみを与えられたチームは「必要最低限のパーツを使って、次の担当者が瞬時に理解でき、再現可能なもの」を作ろうと試みます。

結果、ねらいとしていた通り、それぞれのチームに分かれてリフレクションを行った際に、実際に運営の引き継ぎを行うプロセスの中で適用可能な教訓を得ることができました。

このように、よく設計されたアイスブレーキングは、単に参加者の緊張をほぐす、場をあたためるということだけではなく、その研修やワークショップの本編に対して、重要な共通前提を作ることができます。

 

さて、今回も引き続き、アイスブレーキングをテーマに取り上げてきました。「事例編」ということで、僕自身が過去に実践した2つのアクティビティとその狙いと活動の内容を交えて、整理しました。

ぜひ、今後どこかで研修やワークショップのデザインを行うことがある場合には、今回ご紹介したケースのように、全体のコンセプトや状況からねらいを設定した上で、自前のアイスブレーキングを設計するよう挑戦してみてください。

 

アイスブレーキングを制するものは、ワークショップを制す! 

"As long as you keep on learning, you are a winner."

 

▽参考にした文献

FAJ:特定非営利活動法人 日本ファシリテーション協会 - ツール

2人から100人でもできる! 15分でチームワークを高めるゲーム39

2人から100人でもできる! 15分でチームワークを高めるゲーム39

 

   

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▽「自己紹介」「実践・活動」をまとめました

shumpeioe.hatenablog.jp

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